このシリーズは毎年中国へ出向いていた弊社社長の林原が、コロナ禍での渡航難を機に中国提携工場の状況の聞き取りを行い、お客様へお伝えしてまいります。
第1回目は福建省崇武のG工場の様子です。
—工場状況はどうでしょうか?
・2012年創立、主に日本向け墓石製品を加工しています。彫刻工場も併設しています。
以前は300名ほどの工員がいましたが、現在は墓石部・彫刻部を合わせて約110名ほどが在籍しています。
・コロナの影響・日本からの墓石発注の減少で創立時と比較して約50%ほどの生産量となっています。
・はやしばらの恵安事務所が工場事務所内(現在は事情により自宅勤務中)にあり、製品に関する加工状況が細かく確認できるという利点があります。
・墓石用原石として1000㎥以上の在庫を常時確保しており、海外材も100種類以上を取り扱っています。
—問題点等ありますか?
・日本墓石の小型化が著しいのが現状で、墓石全体の体積・数量が減っています。今後さらなる発注量の減少が予想されています。周囲には中国国内市場に転換する墓石工場が増えています。
・海外の採石原価や海上運賃の高騰が続く中、海外材の輸入価格が上昇していることです。
—日本からの要望等に関して
・自動研磨機を活用して商品の精度を上げるとともに、コストが少しでも下がることを期待しています。
・検品体制の強化。仮組の必要な商品については、定盤の上で水平器を使用しての精度ある仮組ができるかどうかが重要です。
日本と同じく、中国の墓石工場も日本からの注文減少・コストの上昇・人材不足・コロナの影響等で厳しい状況に置かれていることがうかがえます。
そのような中で生き残っていくには、品質の確保・コスト削減・効率化…様々課題があるようです。
提携工場の発展のためにも、特性を活かしたものづくりができればいいと思います。
今後も提携工場の様子をリポートしていきたいと考えていますので、ご期待ください!